2024年09月18日

「婦系図」の軸

image0.jpeg今日は、懐かしいものが出て来ました。



学生時代に、下宿先の坂下、千駄木の団子坂下に画商の森さんと言うおじさんがいました。
絵を観ることが好きだったので、暇にまかせてよくふらりと寄っては、森のおじさんに多くの画家の作品を観せてもらい、絵の事を教えてもらいました。
印象に残っているのは、熊谷守一や棟方志功、芹沢圭介の肉筆や木村荘八の油絵から濹東綺譚の連載挿絵の肉筆原画集、北村西望、津田清風の書、そして、名の知れぬ、名の無い画家の名品など、貴重なものを、手に取らせてもらい、間近で観させてくれました。あの経験は、今の僕には財産となっています。

丁度、少しづつ舞台に出させてもらえる様になった頃、いつもの様に森のおじさんの所に寄って絵を観せてもらったり、舞台の話しからか、泉鏡花の話しや新派の話しをした事がありました。
ある日、おじさんが、「貴方が持ってたら活きるるだろう、持っててもらいたい物がある」と風呂敷に包まれた箱を渡されました。
広げてみると、「婦系図 緑郎」と箱書がしてありました。
話しを聞くと、新派の名優 喜多村緑郎が泉鏡花作品であり、新派の名作、そして当り役の「婦系図」の主人公 お蔦と主税の二人を喜多村が俳句で詠書したと言う貴重な二軸だった。喜多村の独特ではありますが、とても流麗な筆と句は素晴らしいものです。
それから、これは託された大事な物と、実家へ持ち帰って、自分の部屋の奥にずっと蔵いっぱなしで、すっかりと忘れてしまいました。
最近、不思議なことに、鏡花の作品を読むことや小唄を唄うことが多くある様になり、今日、部屋で鏡花全集を探していたら、出て来ましたよ!

おじさんに託されたことを感じました。
自分の表現の世界で何か、この軸が活きる様に、皆様に観ていただける様に、企画を考えて行きたいと思います!


どうぞ、ご期待下さい!
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2024年09月15日

11月 蓮生忌に

image1.jpeg今年の春、ご縁を頂きまして演奏会をさせて頂きました、京都常盤にあります入逢山 西方寺様の開基 宇都宮頼綱こと実信房蓮生法師766回忌に奉納演奏会をさせて頂く事になりました。
本当に不思議なご縁を頂きまして嬉しく、感謝いたしております。当日は檀信徒の皆様以外にもご入場いただけますとの事でございます。
是非是非お運び頂けましたらと思っております。





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posted by 塩原庭村 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年09月10日

えにしの橋の

image0.jpeg今日は谷中の稽古を終えて、来月唄う「えにしの橋」の稽古を付けて頂きました。
歌川国貞の芝居絵で、
「夢結蝶鳥追」(ゆめむすぶちょうにとりおい)が残ってます。



この芝居、実際にあった事件を材にして作られたものらしいですが、

吾妻橋のふもとで、源三郎が雪駄をなおさせているところに、二人の女太夫が通りかかり、源三郎がおこよを見初めるという場面。
このあとに長五郎の取り持ちで恋が始まる。この時代は身分違いの者同士の結婚は禁じられていたので、おこよの身分を改ざんして夫婦になるが、のちに露見し、源三郎はお家没収の上死罪となる。

この劇中、見初めのところで唄われたとの事で、曲の解釈を伺いながら稽古して頂いているうちに、短い曲ですが、風情のあるいい曲だなぁと、今日稽古をして頂いて好きになりました。どこかでやりたいと思います(笑)!

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2024年09月04日

10月14日 月花舎 「用細胞聴」

image0.jpegimage1.jpeg「細胞で聴き、感じたい」と考える演奏家や音楽を紹介するコンサートシリーズ 3 
「lecture celluloire ・用細胞聴 サイボウデキク」


を神保町 月花舎にて10月14日(月祝)にて開きます。2部では、国内外で広く活躍する石川高氏を今回のゲストに迎え、「笙」の世界をお送りします。




石川 高 (いしかわ こう);笙(しょう)
宮田まゆみ、豊英秋、芝祐靖各氏に師事し、雅楽の笙と歌謡を学びました。1990年より笙の演奏活動をはじめ、世界中の音楽祭に出演してきました。雅楽団体「伶楽舎」に所属しています。笙の独奏者としても、国内外の音楽家、作曲家のプロジェクトに参加し、即興演奏も行っています。朝日カルチャーセンター新宿教室「古代歌謡講座」を担当して20年が過ぎました。2023年9月には、リスボンのグルベンキアン現代美術館にて開催された、Engawa A Season of Contemporary Art from Japanに参加し、山崎阿弥と共演しています。
https://aurora-argentea.bandcamp.com/

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posted by 塩原庭村 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

黎明

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今日は、週末に池田山能舞台で開かれる演奏会の下合わせでした。久しぶりに「黎明」を唄わせていただきます。
学生時代、三味線の師の故杵屋五三吉先生にとても時間をかけて稽古を付けていただきました。その当時の譜面に、多くの先生の言葉がメモして残っています。これを御守りに唄わせて頂きたいと思ってます。



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posted by 塩原庭村 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年08月29日

久しぶりに

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今日は、ドイツで活躍する親友夫婦が、久しぶりに日本に帰って来ので会おうよ!と連絡をもらいました。メールやLINEでは連絡を取り合っていましたが、十数年振りに会うことが出来ました。



長い時間、やさしい、楽しい時間をもらって過ごしました。
近く、ドイツに行くよ!と約束をして(笑)

いつもありがとう。

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posted by 塩原庭村 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年08月26日

金沢から

image0.jpeg今年も金沢の会に伺わせで頂きまして、皆さまに大変お世話になりました。いつもあたたかい会の中に入れて頂けて本当に幸せです。ありがとうございました。

昨夜は、調子に乗って呑みすぎました。

今日は夜から頼まれていた小唄の稽古です。
皆さんか稽古にいらっしゃる前にちょっと浚ってみたら
久保田万太郎の小唄の世界から随分と離れたhuskyな小唄になってます。(笑)



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posted by 塩原庭村 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年08月13日

久しぶり顔をあわせし盆の夢

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実家のお盆となりました。
今年は珍しく盆中に何日かいます。
この暑さなので、早くからお参りに来て下さる方が多く、家の中は忙しない足音と声が響いていました。子供の頃からの習慣、行事なのですが、なんだか年々、家の行事がどうにも苦手になってきて、昼間は殆ど部屋から出ずにいました。

今朝、私を育ててくれた祖母が亡くなってはじめて、夢の中にでて来てくれました。
久しぶりに会ったので、とても嬉しかったですよ。



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posted by 塩原庭村 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年08月12日

陶工口伝

image0.jpeg陶工口伝  加藤唐九郎の追求が美しく感じられた。



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2024年08月06日

8月6日

image0.jpegあさがほのはつのつぼみや原爆忌
    
                万太郎



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posted by 塩原庭村 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記