2022年06月30日

胡蝶の夢の

image0.jpeg今日から、長唄の「新曲胡蝶」の稽古をと稽古に伺いました。この曲ば、大学の時に恩師 市川春子先生が唄の意を細かくお話し下さいました。
数年前に、自分の会で唄ったのが初めてでしたが、それっきりになってしまっていました。
秋にもしかしたら唄う事があるかも知れないので、今から、改めて稽古をしておこう思いました。

  夢にや人の遊びけん、蝶や人とはなりにけん

夢の中で蝶としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも実は夢でみた蝶こそが本来の自分であって今の自分は蝶が見ている夢なのか、という荘子の「胡蝶の夢」の説話からこの曲の題材は取られている様で、荘子の「無為自然」が長唄になった様に勝手に感じてますが(笑)
大変、唄も三味線も難しいですが、その世界の中にある意を穏やかに、豊かに、美しく、面白く唄えたらといいなぁと思って稽古いたします。
とても好きな一曲です。



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posted by 塩原庭村 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

胡蝶の夢の

今日から、長唄の「新曲胡蝶」の稽古をと稽古に伺いました。この曲ば、大学の時に恩師 市川春子先生が唄の意を細かくお話し下さいました。
数年前に、自分の会で唄ったのが初めてでしたが、それっきりになってしまっていました。
秋にもしかしたら唄う事があるかも知れないので、今から、改めて稽古をしておこう思いました。

  夢にや人の遊びけん、蝶や人とはなりにけん

夢の中で蝶としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも実は夢でみた蝶こそが本来の自分であって今の自分は蝶が見ている夢なのか、という荘子の「胡蝶の夢」の説話からこの曲の題材は取られている様で、荘子の「無為自然」が長唄になった様に勝手に感じてますが(笑)
大変、唄も三味線も難しいですが、その世界の中にある意を穏やかに、豊かに、美しく、面白く唄えたらといいなぁと思って稽古いたします。
とても好きな一曲です。

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2022年06月26日

ゆったりと休日

image0.jpegimage1.jpegimage2.jpeg今日は、お稽古がキャンセルになったので、午前中早めに家を出て、渋谷の松濤美術館の「津田青楓〜図案と、時代と、〜」と言う企画展へ。



学生時代に、下宿をしていた谷中の部屋の団子坂下に森共弘さんと言う昔ながらの画商のおじさんの店があった。
外から見ると、店というよりかは沢山の作品のが無造作に積み重ねられていて絵もさることながら、中が全く見えない、店というよりかは足の踏み場のない倉庫の様な店だった。
森のおじさんと呼んだ、このおじさんに随分と可愛いがってもらって、絵画の世界を教えてもらった。なかでも、熊谷守一の書画や木村荘八の油絵や濹東綺譚の挿絵の原画集。そして棟方志功や芹沢圭介の肉筆画など作品を観ながら画家や作品について、本当に色々と教えてくれました。眼福至福な時間でした。そのおじさんから、「これはね、一つ勉強で持っとくといいよ」といくつかの作品を譲ってもらったものがありました。その中に、津田青楓の書がありました。僕が津田青楓を知った.それが初めてでした。

津田 青楓(つだ せいふう)1880- 1978)は、
画家、書家、随筆家、歌人。良寛研究家としても知らる。夏目漱石には晩年の5年ほど油絵を教え、また友人として親交を深め、漱石の『道草』『明暗』や森田草平の『十字街』などの装丁を手がけた。

「漱石にね、油絵を教えた先生でね、書も能く書かれた。面白い中々いいもんだよ」と「寿」となんて書いてあったか(笑)、漢詩の様なものを書いてある作品を貰った。早速、額を誂えて正月や吉日の玄関や稽古場に掛けていましたが、まだ、その書の良さや面白さがわからなくて、下宿から出る時に引越し代の一部と消えてしまった。(笑)
今回は、書の展示はなかったけれど、様々な青楓の作品を観ながら、森のおじさんの顔が思い浮かんできて、懐かしく嬉しい展覧会だった。
美術館を出ると丁度、お昼だったので蕎麦でも食べようと道を抜けて歩いていると、気になっていた映画のポスターが目に入った。

ヤン ヨンヒ の最新作「スープとイデオロギー」



上映時間がピッタリ合った!

年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験。
この映画を観れてよかった。

少し休もうと、久しぶりにライオンへ寄った。

店に入ると、カザルスの「鳥の歌」が流れ出して、思わず号泣しそうになった。
疲れてるのか、そのまま1時間も爆睡してしまった。
しかし、この店のいいのは、目が覚めてまわりのテーブルを見渡すと、大半の人たちが同じ形で寝ているところだ。
思わず笑ってしまった(笑)

今日も暑かったけれど、ゆったりとしたいい休日でした!
posted by 塩原庭村 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年06月18日

六月アレイ 「庭村の邦楽サロン」

image0.jpegimage1.jpegimage2.jpeg
本日、6月下北沢アレイ「庭村の邦楽サロン」無事に終わりました。お運び頂きました皆様ありがとうございました。



今回は、「吉原へご案内!」と言うことで、大道芸研究家、浅草雑芸団代表の上島敏昭さんをお迎えして、江戸の吉原について色々とお話しを伺い、今は消えてしまった、江戸の町、吉原の中で聴こえた「吉原細見」の売り声を再現して頂きました。



また、吉原を題材にした長唄「供奴」「吉原雀」他をゲストに杵屋彌太郎さん、杵屋五三吉次さんを迎えて演奏して頂きました。大変貴重な贅沢なサロンになりました。



お客様も大変喜んでくださいまして、早くもアンコール、また第二弾を!と言う声を皆様から頂きました。 秋に向けて頑張って企画して行きたいと思います。
ありがとうございました!

次回、アレイの邦楽サロンは10月からを予定して企画を考えております。またご案内お知らせいたします。
どうぞお楽しみに!
posted by 塩原庭村 at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年06月15日

古曲、小唄の名人

image0.jpegimage1.jpegこのコロナ禍に、自分の自由な時間が出来て、改めて荻江節や小唄の稽古、勉強をするご縁を頂てます。なんだか最近は毎日のように学生時代に、その演奏に魅かれて集めたレコードや音源を稽古や仕事の合間に聴く様になりました。



先日も、お師匠さんのお稽古に伺った折のお話しの中に「あなたの唄は、荻江だけじゃなくて宮薗、一中、河東節なんか本当に唄も三味線も勉強になるから、昔のレコードを探して一生懸命に聴いて勉強するといいわね、水野先生や金子先生は本当に素晴らしいから」と言われて、やっぱりそうなのかと。
学生時代に、その唄、その三味線に魅かれて集めた古曲や小唄のレコードや音源は、殆ど宮薗千寿(水野はつ)宮薗千恵、都一千恵(金子千恵子)や都一広、一梅、河東河良、千紫千恵、吉村柳というものでしたのでした。



ここ数年、皆様から小唄の稽古をとご要望があり、色々と勉強し直して皆様にと思っておりますが、私は、この一枚、この二人の藝を目標として精進していきたいと思っています

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posted by 塩原庭村 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年06月12日

稽古会

image0.jpeg今日は、三年振りにお弟子さんの勉強会をいたしました。勉強会といいましても谷中のお弟子さん数人の小さな稽古会の様なものでしたが、久しぶりに皆さん顔を合わせて、今、お稽古している曲を一人で唄いきってもらいましょう!と言うことで、
一人、独吟で唄って頂きました。普段一人で唄うことがありませんから、随分と緊張されていた方もいらっしゃいましたが、皆さん自分の番になりますと、堂々として立派に格闘?健闘?してらっしゃいました。
最後は、「先生、緊張しましたが楽しかったです!」とのお言葉を頂きましてとても嬉しかったです。
まだまだ、各お稽古場も元の様に戻っておりませんが、皆さん長唄や邦楽を楽しんでお稽古して頂ける
新しい形のお稽古を、来月から始めてみたいと思っております。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら是非是非、お問い合わせ頂けましたらと思います。
お稽古のご案内、詳細は近々。

今日は充実した一日でした。

ありがとうございました。



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posted by 塩原庭村 at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年05月26日

廓の参考書

image0.jpeg今日は、稽古の合間に頼まれている構成台本の資料を探しましたが、必要な資料が見つからず困りました。引越しの折に、これからは図書館や資料室へ通えばいいのだからと、集めた資料や書籍は殆ど図書館に引き取ってもらったり整理してしまいましたが、いざと言う時に閲覧出来なかったり、見つからないと言う、何ともイライラいたします。

自宅の物置にでも無いかと探してみたら、何冊か参考になりそうな本が出てきました。



中でも、学生時代に買った中村芝鶴著「遊郭の世界」。これは、歌舞伎との関わり、遊女の風俗、風習など解りやすく書かれていて、学生時代は参考書の様に読んでいた大変面白い一冊です。
まだ、何冊か出てきましたが、本にも色々と思い出がありますね。しばらく物置で懐かしい時間を過ごしました(笑)
posted by 塩原庭村 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年05月22日

庭村の邦楽サロンのお知らせ

image0.jpeg    6月 下北沢アレイホール

 「 庭村の邦楽サロン 」のお知らせ

6月の邦楽サロンは、お客様からのご要望が多かった「廓〜吉原の世界」と言うことで長唄の中に描かれる廓、吉原へご案内いたします。



ゲストトークには、浅草雑芸団の上島敏昭さんを、演奏は、三味線方 杵屋彌太郎さん、杵屋五三吉次さんをお迎えして「供奴」 「吉原雀」をお楽しみ頂きます。
大変贅沢な時間となりそうです。
是非是非お運び頂けましたらと思います!

 6月17日(金) 下北沢アレイホール
   15時半開場/18時開演
 入場料 3000(前売)/3500(当日)

お問い合わせ

 オフィス 庭村 09085162923
メール     mail@37ro.com
posted by 塩原庭村 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年05月15日

充実の

image0.jpegimage1.jpeg今日は、一日休みがとれて、運良く観たかった京橋の国立アーカイブの「発掘された映画たち〜林又一郎コレクション」の上映会のチケットが取れた。歌舞伎役者 林又一郎の撮った初代鴈治郎をはじめ、梅玉、延若、十五代の羽左衛門、六代菊五郎の貴重な映像コレクションを観ることができた。



その前に1899(明治32)年に九代目市川團十郎、五代目尾上菊五郎の至芸を記録した『紅葉狩』も。日本人によって撮影された現存する最古の日本映画だそうで、学生の時に何処で観た覚えがありまささたが、2006年に日活株式会社から受贈した可燃性35mm白黒デュープネガは、2009年に映画フィルムとして初めて国の重要文化財の指定を受け、最初のデジタル復元が実施され、今回の新たな復元では、現存するフィルムの中では唯一赤色に染色された画質の極めて良好な『紅葉狩』の35mm可燃性ポジを主素材として、その欠落部分を『紅葉狩』(日活版)で補うことで、最長版を作製したとのこと。

次に又一郎コレクションは、初代中村鴈治郎の長男林長三郎(のちの林又一郎。林与一の祖父)が撮影、かつて所持していた原版フィルム51本が発見された。三回忌に『中村鴈治郎 舞台のおもかげ』(1937)として編集されたフィルムが松竹大谷図書館に保存されているが、その原版の多くを含んでいる。道頓堀の王者だった初代鴈治郎の円熟期に撮影されたプライベートフィルムから、その芸とスケールをうかがうことができる。 
中でも、
河庄[心中天網島](51925. 6. 中座(出)初代中村鴈治郎、七代目市川中車、初代中村魁車や
盛綱陣屋[近江源氏先陣館]
1928. 6. 中座(出)初代中村鴈治郎、二代目実川延若、四代目市川市蔵、林長三郎、林敏夫
は鴈治郎のリアルなど芸と延若の芸の大きさに感動した。
そして六代目菊五郎の寺子屋[菅原伝授手習鑑]の松王。
1933. 6. 大阪歌舞伎座(出)初代中村鴈治郎、六代目尾上菊五郎、六代目大谷友右衛門、
「春興鏡獅子』。小津安二郎の『鏡獅子」とは全く違う印象で、無音ながら、六代目の芸に身を乗り出して、只々感動と興奮の映像だった。
他に橘屋のかさね[色彩間苅豆]
1931. 6. 中座(出)十五代目市村羽左衛門、六代目尾上梅幸、五代目清元延寿太夫
美しい舞台だった。
全て無音、無声でしたが上映中は早稲田大学文学部教授の児玉先生による実況解説があって、とても充実した上演会だった。

興奮冷めぬまま、天理ギャラリー「中国古典名品展」へ。



時間からか、一人貸切状態で国宝7「南海寄帰内法傳」や「乾隆銅板画」など一つ一つゆっくり見ることが出来て、何とも贅沢な時間だった。

今日は、全てのタイミングが、うまく流れる様に
合って充実した休日となりました。
感謝々でございます。

ありがとうございました!、 iPhoneから送信
posted by 塩原庭村 at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年05月14日

5月 下北沢アレイ「庭村の邦楽サロン」

image0.jpegimage1.jpegimage2.jpeg昨日は、下北沢アレイ 5月「庭村の邦楽サロン」でした無事に終えることができました。ありがとうございました。



本日のプログラム「あやめ浴衣」と「五月雨」との取り合わせか、朝から五月雨の一日となりました。
雨の中にお運び頂きまして誠にありがとうございました。



今回は演奏の他に、ゲストの穂積大志さんに菖蒲浴衣について、杵屋浅吉さんには、五月雨の作曲者 四世杵屋佐吉師のお話しを伺いました。大変貴重な 、また楽しいひと時をいただきました。



ありがとうございました。

さて、来月も長唄をたっぷりお楽しみ頂きます。
来月6月17日(金)の邦楽サロンは、皆様からご要望の多かった、「吉原・廓の世界特集」の第一弾「吉原へご案内」です!
ゲストに上島敏昭さんにご出演頂きまして、吉原、廓に聞こえた様々な「声」のお話しを伺います。また演奏家のゲストとして、杵屋彌太郎さん、杵屋五三吉次さんを迎えて「供奴」 「吉原雀」他、長唄の中に描かれた吉原・廓の世界をお楽しみ頂きます。

是非是非.お運び頂けましたらと思います!
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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posted by 塩原庭村 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記