日曜日は、浅草のおじちゃんのところの会があった。おじちゃんの会といっても、おじちゃんのおかみさん(長唄のお師匠さん)の会「やよい会」があった。
お師匠さんの生まれ月が三月なので「やよい会」。今年は正しくお師匠さんの誕生日の日に開催となりました。
また
浅草は丁度、三社祭斎行七百年祭と町も賑わっていて、おめでたい事が重なって縁起のいい日となりました。
浅草のおじちゃん、お師匠さんの家とは、どのくらいのお付き合いになるだろうか。
15、6年になるのだろうか。
初めから、生意気な僕に親戚の様に可愛がってくれて、いつも叱咤激励てくれます。
声の調子の悪かった時期に仕事もなく、毎日の様におじちゃんの店にいると「暇にしてるなら、お茶でも習いに行け!」と、あの松岡調先生の下に入門出来たのも、親代わりになって松岡先生のところに挨拶してくれた、おじちゃんとお師匠さんのお蔭です。
それからも、どれだけ多くの事に導いてくれたことか。
今、こうして自分がひとりの表現者として生きていけるのは、おじちゃんのお蔭です。
今年のやよい会の打ち上げの後、このところ足の具合が思わしくないと言う、おじちゃんを乗せた車イスを押して家まで送る途中、雨が降ってきた。
もっていた傘をおじちゃんに差しかけると、「俺はいいんだよ!あんたが濡れちゃ駄目じゃないか」と…。
車イスを押しながら見る背中に、急に何だか色々な事を思い出したり、様々と気持ちが湧いてくる。ただ感謝の気持ちでいっぱいになった。
余り、義理だ人情だと言う世界は好きではないけれど、浅草のおじちゃんに会う度に「感謝」の尊さの様なものを教えてもらっている気がしてならないのです。
本当にありがとうございます。
2012年03月20日
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