

春雨の降るは涙か桜花 散るを惜しまぬ人やある
早いもので、四月を迎えました。桜満開の中、今日は雨で花冷えの一日となりました。今月の14日(月)19時より、今年初めての下北沢アレイホールでの「邦楽サロン」を開きます。
花に因み、「金谷丹前」と「時雨西行」の長唄の名曲を二題。
金谷丹前は、初世・荻江露友の曲と言われ、今日では先行長唄より荻江節の代表曲となっていますが、今回は長唄でお聴き頂きます。曲の初めには、古今和歌集の大伴黒主の歌を取り入れて、丹前男、(たんぜん)とは伊達(だて)の風俗を表したもので、その丹前男が傾城(けいせい)のもとへ通う筋ですが、思う女を寝取られた男の淋しさや迷い、その中に四季の風雅や、繊細な恋の情緒を巧みに織り込んだ名曲です。
ゲストに、長唄東音会 田口拓さん、坂田舞子さんをお迎えして。
今年の「名残りの花」をお楽しみ頂けましたらとご案内申し上げます。
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