花園にある師の過ごした御寺や造った庭を、しばらく本堂から眺めていると、親交のあった武原はん先生の寄進された般若堂、霊屋が見えました。
床の間に目を移すと、師、松岡宗訓調と武原はん先生の合作の「紅葉」の美しい軸が掛けられていました。
もみじばの心もあらずちるなべに
友を待つ間も降る時雨かも
みつゝ思う庭の紅葉葉心あらば
たのむしばしの友の楽しみ
しぐれ降りかつ散る庭の紅葉ばに
友待ちかねてしず心なし
十八世 松岡宗訓調禅師 書
冠朱字題字 武原はん女 筆
詠の冠の朱字は武原先生が筆を取り、師が「もみじ」を詠んでいます。頭と末が もみじ となる様に遊んでいます。両師が晩秋の紅葉をやさしく静かに楽しまれているのが見える様で嬉しく、懐かしく拝見しました。
表装も師らしく墨で辻ヶ花の手を使って書かれています。
久しぶりに、両師にお逢い出来た様であたたかい幸せな一日となりました。
ありがとうございました。
2024年11月23日
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