



今回は、「白拍子の世界」をテーマに、現代に生きる白拍子 桜井真樹子さんをお迎えして白拍子の歴史、音楽、舞、装束について伺いました。
また、白拍子の曲、「水猿曲」も実演して頂きました。
この「水猿曲」は、大槻如電作詞、五代目杵屋勘五郎が作曲した「島の千歳」に取り入れられています。如電は江戸生まれの蘭学、漢学、国学、考証家でありましたが、雅楽や舞楽の研究者でもあり、自らも実技にも親しんだとの事で、晩年には
雅楽の研究書「舞楽図説」を遺しています。
今回は白拍子の曲「水猿曲」、そして長唄の「島の千歳」を杵屋浅吉さん、望月左太寿郎さんに出演していただいて聴いていただきました。
私も興味深く、色々と発見もあって充実した会になりました。
また、学生時代に京都の古美術商で見つけた白拍子図が今年の引越しの時に出て来ましたので、二十数年振りに箱から開けて会場に掛けて皆様に観て頂きました。
この白拍子図を桜井さんが観て「これは仏(仏御前)ですね」と、説明下さいました。
装束や髪の形などでわかるとのこと。
改めて勉強になりました。
さて、来月の邦楽サロンは、秋の月に寄せて「小督のものがたり」です。平家物語や謡曲で知られる小督の局の物語。邦楽でも、この物語を題材にした作品は多くあります。
10月は、山田流箏曲奏者 上原真佐輝さんをお迎えして、坪井美香さんの語りとともに、箏曲「小督」と小督の故事が唄われている長唄「喜三の庭」をお聴き頂きます。
是非是非、お運び頂けましたらと思います。
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