2024年11月23日

紅葉佛心

image0.jpegimage4.jpeg花園にある師の過ごした御寺や造った庭を、しばらく本堂から眺めていると、親交のあった武原はん先生の寄進された般若堂、霊屋が見えました。



床の間に目を移すと、師、松岡宗訓調と武原はん先生の合作の「紅葉」の美しい軸が掛けられていました。



もみじばの心もあらずちるなべに
 友を待つ間も降る時雨かも

みつゝ思う庭の紅葉葉心あらば
 たのむしばしの友の楽しみ

しぐれ降りかつ散る庭の紅葉ばに
 友待ちかねてしず心なし


       十八世 松岡宗訓調禅師 書
       冠朱字題字 武原はん女 筆




詠の冠の朱字は武原先生が筆を取り、師が「もみじ」を詠んでいます。頭と末が もみじ となる様に遊んでいます。両師が晩秋の紅葉をやさしく静かに楽しまれているのが見える様で嬉しく、懐かしく拝見しました。
表装も師らしく墨で辻ヶ花の手を使って書かれています。
久しぶりに、両師にお逢い出来た様であたたかい幸せな一日となりました。

ありがとうございました。
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11月25日下北沢「邦楽サロン」延期のお知らせ

image1.jpeg11月25日の下北沢アレイ「塩原庭村の邦楽サロン〜西行物語〜」が来年春に延期となりました。
楽しみにして下さいました皆様、心よりお詫び申し上げます。
改めまして日程など決まり次第、ご案内させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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posted by 塩原庭村 at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年11月18日

師の庭

image0.jpegimage1.jpegimage2.jpeg京都の西方寺様の蓮生忌を終えた翌日、花園の師 松岡宗訓調禅師のお寺に伺い御参りさせて頂きました。



丁度、年に一度の紅葉の庭の公開期間中でした。
お寺の代は変われど、師の作った庭やお寺の中は、まだそのままでした。



長い時間をかけて紅葉の庭にしたと言うお話しを修行中に何度も伺ったのを懐かしく、一人思い出しながら師の庭や茶室を久しぶりに拝見しました。



これから、このお庭が真っ赤になります。
是非是非、師の造った紅葉の庭を多くの方に観て頂きたいと思います。

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posted by 塩原庭村 at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

京都 西方寺 蓮生忌

image2.jpegimage1.jpegimage3.jpeg一週間の旅が終わり戻って来ました。
いつも御守り頂きます先輩の岡山の舞台から始まり、京都、岐阜、東京と、皆様に大変助けていただきまして無事に帰ってまいりました。私事で演奏、公演内容が一部変更になりました事、心よりお詫び申し上げます。



京都、入逢山 西方寺さまの蓮生忌では、お檀家様はじめ、遠方から、また、ご縁を頂きました皆さまにお運び頂きまして、あたたかいご縁に改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。



西方寺では、上手くまとめて言葉に出来ないのですが、本当に不思議なご縁、お導きを頂いております。



当日も、師匠、先輩のご縁に始まり、お寺様にご縁の深いと言う仲間に十数年振りに出会い、助けて頂いて奉納演奏することができました。蓮生様、お寺様、そしてお母様に感謝、感謝でありました。

ありがとうございました。

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2024年11月02日

11月「塩原庭村の邦楽サロン」のご案内

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11月25日

「塩原庭村の邦楽サロン
      〜月に寄せて 長唄 時雨西行〜」

     
     下北沢アレイホールにて 19時開演






花や月をこよなく愛した平安末期の歌人 西行。
もとは、。佐藤義清と名乗り御所の北側を警護する、院直属の部隊「北面の武士」に選ばれ、武士としても実力は一流で、武勇に秀で歌をよくした。
義清は「北面」というエリート・コースを捨て、22歳の若さで出家し、西行と名を改める。
「新古今和歌集』には最多の94首が入選している。華やかな宮廷を舞台にした歌人ではなく、山里の庵の孤独な暮らしの中から歌を詠んだ。

その西行の物語の中に「江口の里」と言う話しがあります。

西行の旅の月日はいよいよ長く、都を後にして、秋もいつしか過ぎ、冷たい時雨の降るなか江口の里に到着した。
西行法師は冷たい時雨に耐えかねて、ある粗末な家の軒にたたずみ、一晩の宿を願い出た。
その家の中から主と見えし遊女が…

この後、西行は見た不思議な体験とは

長唄の名曲「時雨西行」をたっぷりお楽しみ頂きます。
ゲストに、三味線方な東音 田口拓さん、東音 坂田舞子さんを迎えて。長唄の中に描かれた西行の物語をお楽しみ頂きたいと思います。
是非是非、お運び頂けましたらと思います。

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2024年10月16日

月花舎 「用細胞聴 3 」

image0.jpegimage2.jpegimage3.jpegimage4.jpegimage5.jpeg14日、神保町の月花舎にて「lecture cellulaire 用細胞聴(サイボウデキク 3 」を開きました。



今回、ゲストには国内外で活躍されている石川高さんをお迎えして、石川さんの笙の世界を。



笙の音は天から差し込む光と表されるように、私には讃歌、聖歌が天から降ってくる様に感じました。



また、石川さんの「聲」の尊さも聴いて頂けて、
皆様大変喜んでいただ様で嬉しかったです。



また、今回も宣伝美術に松本充明さん、照明 青柳信男さん、写真 吉久美佳さん、そして月花舎さんと大変贅沢なバックアップを頂きましてありがとうございました。



また来年の企画を是非是非、お楽しみに。

ありがとうございました。

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posted by 塩原庭村 at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年10月13日

完売のお知らせ

image0.jpeg明日、神保町月花舎の「用細胞聴」は完売となりました。明日の当日券のご用意はございません。
お問合せありがとうございました。



また次回、来年からの公演が決まりましたらご案内させていただきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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posted by 塩原庭村 at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年10月07日

演奏会にて

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昨日、演奏会で「えにしの橋」を唄わせて頂きました。以前、私の古いお弟子さんがこの曲をと言う事で、亡くなった先代の家元さんの残された音源を元にお稽古させて頂きましたが、その時に曲に対して余りピンと来ないままにしてしまっていました。
今回、お声掛けいただいて、慌てて資料を調べてみたり、先生にお稽古に伺い、細かいところまで教えて頂いて、やっと曲全体の理解、解釈ができ、短いながらも、この曲の面白さを感じました。
改めて、素敵な一曲と出逢う事が出来てよかったです。
反省と共に、ありがとうございました!

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posted by 塩原庭村 at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年09月18日

「婦系図」の軸

image0.jpeg今日は、懐かしいものが出て来ました。



学生時代に、下宿先の坂下、千駄木の団子坂下に画商の森さんと言うおじさんがいました。
絵を観ることが好きだったので、暇にまかせてよくふらりと寄っては、森のおじさんに多くの画家の作品を観せてもらい、絵の事を教えてもらいました。
印象に残っているのは、熊谷守一や棟方志功、芹沢圭介の肉筆や木村荘八の油絵から濹東綺譚の連載挿絵の肉筆原画集、北村西望、津田清風の書、そして、名の知れぬ、名の無い画家の名品など、貴重なものを、手に取らせてもらい、間近で観させてくれました。あの経験は、今の僕には財産となっています。

丁度、少しづつ舞台に出させてもらえる様になった頃、いつもの様に森のおじさんの所に寄って絵を観せてもらったり、舞台の話しからか、泉鏡花の話しや新派の話しをした事がありました。
ある日、おじさんが、「貴方が持ってたら活きるるだろう、持っててもらいたい物がある」と風呂敷に包まれた箱を渡されました。
広げてみると、「婦系図 緑郎」と箱書がしてありました。
話しを聞くと、新派の名優 喜多村緑郎が泉鏡花作品であり、新派の名作、そして当り役の「婦系図」の主人公 お蔦と主税の二人を喜多村が俳句で詠書したと言う貴重な二軸だった。喜多村の独特ではありますが、とても流麗な筆と句は素晴らしいものです。
それから、これは託された大事な物と、実家へ持ち帰って、自分の部屋の奥にずっと蔵いっぱなしで、すっかりと忘れてしまいました。
最近、不思議なことに、鏡花の作品を読むことや小唄を唄うことが多くある様になり、今日、部屋で鏡花全集を探していたら、出て来ましたよ!

おじさんに託されたことを感じました。
自分の表現の世界で何か、この軸が活きる様に、皆様に観ていただける様に、企画を考えて行きたいと思います!


どうぞ、ご期待下さい!
posted by 塩原庭村 at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年09月15日

11月 蓮生忌に

image1.jpeg今年の春、ご縁を頂きまして演奏会をさせて頂きました、京都常盤にあります入逢山 西方寺様の開基 宇都宮頼綱こと実信房蓮生法師766回忌に奉納演奏会をさせて頂く事になりました。
本当に不思議なご縁を頂きまして嬉しく、感謝いたしております。当日は檀信徒の皆様以外にもご入場いただけますとの事でございます。
是非是非お運び頂けましたらと思っております。





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posted by 塩原庭村 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記